蝉の絵をみると大体が油蝉(あぶらぜみ)で、茶色い羽が特徴である。
昨晩、空のCD-Rのケースをてに持つと、うちの猫りくが妙な声を出す。
去年、これに蝉を捕獲してきたのを覚えているようだ。これに油蝉を一匹捕まえてくると大層興奮し、部屋の中を追い掛け回し、しまいには頭から体の半分ほどを口にくわえ、得意そうにしている。食べてしまう前に、やっとのこと口から外し、蝉を外に解放する。
学生の頃、周遊券を買って、宿の予約もせず、ふらりと一人旅に出ることがよくあって、「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の山寺にも行ったことがある。確かに蝉の声がしていたような記憶もあるが、どんな蝉の声なのかまでは覚えていない。芭蕉の句は、にいにいぜみの説が有力のようであるが、時期的には油蝉の可能性が大である。40年くらい前のことになる。
口吻が欅の幹に刺さっているのがわかる。
D700 + AF-S Micro Nikkor 60mm F2.8G ED
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